京都滞在1

 先日三泊四日で京都へ行ってまいりました。大阪でディープパープルのライブがあって、ついでに何泊かしようと滞在地を京都に選びました。

 大学に在籍していたときに住んでいたので、住んでいた土地への旅行とは変な気分です。馴染み深い路線に乗った瞬間から懐かしさがあふれて、いつも通りにやっていたことをやるだけなのに処理しきれないほど感情的になってしまいました。

 以前働いていたゲストハウスに荷物を置いて、大阪へ向かいました。フェスティバルホールというところでライブが行われるのですが、数年前にリバーダンスをそこで観ていたので、こんなに毛色の違うものが行われることに驚きます。会場に着くと、客の年齢層や装いがいかにもで、どこか安心しました。

 演奏はすごく楽しかったです。最初から最後までワクワクが止まらなくて、中高生のころに感じていたワクワクがよみがえり、すごく好きでいたバンドが目の前で演奏していることが信じられませんでした。音の振動が身体をビリビリと刺激して、それが実際の場にいることを突きつけられて、やっぱり彼らは目の前にいるのだと思えました。隣に座っていた客も、右隣では座っているのに身体を揺らしていて、左隣では頭を前へ前へと突き出してお腹の前で手拍子をしている。僕は呆然としつつも踵でリズムをとっている。

 1960年代から活動していて、その当時に好きになった若いひとびとが今も集まって楽しく聴いているのが本当にすごいことで素敵なことだと思うと、敬愛してしまいます。僕自身、今はなんとか創作を仕事にできないかと悩んでいるところで、とにかく前へ進んでみようと思った日になりました。