箸の転び方が面白く思えた

 正午から仕事だけどその10分前に目覚めて、連絡したところ慌てずゆっくりおいでと言われ、きっとそう言ってくれるだろうと思って連絡する前も後も穏やかでした。大雨だったから家の車を借りて、ダッシュボードからやや折れ曲がっている初心者マークを取り出して無理やり貼り付けて出発しました。通勤中に風が吹いたら初心者マークが飛ばされてしまい、それがどこか面白くてしばらく笑っていました。

 大雨で平日だからかとても暇で、BGM代わりに適当にyoutubeでもみてよいことになり、なんとなく愉快そうな曲を聞いていました。ステファン・グラッペリバイオリンと、エラ・フィッツジェラルドの激しいスキャットは似ている気がして、クスクス笑ってしまいました。キャロル・キングのライブ映像をみていたら、CDからは想像できないほど壮大な「いかにもアメリカ」な演出をしていて、彼女はアメリカ人だったなと思うとそれも笑えたし、CD音源を聴き返してみると「いかにもアメリカ」が根にあることに気づいて、面白くて仕方なかったです。いかにもアメリカがあると思って聴くとそうとしか思えないし、あるとも思わずに聴いたら気づきづらい。すると店内がいかにもアメリカな雰囲気に思えてきて、いかにもアメリカな動きをしながら歩いたり皿を洗ったりしました。家に帰って聴き返すと、いかにもがあるように思えなくて、あれっ、なんだったんだ。

 

 六月は去年と同じようにどんどん駄目になっていくのかなあと思っておりましたが、そうならなさそう。