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一日の記憶が薄いのはほとんど何もしなかったから

 寝入りが悪い日が続きます。眠れる気配がなく、布団に入ってずっと待っていても退屈だし、でも何かをして眠気を待っていたらどんどん夜更かしをしてしまいそうな気もする。結局どちらにせよ、空が白んでいるまで起きていてしまいます。今朝は松村栄子さんの「001にやさしいゆりかご」を読んで、不安による息苦しさを感じながら明けた朝に寝入りました。

 

 その不安というのは、将来に向けた努力によってなりたい自分になれたとしても、それが幸福をもたらすとは限らない、というものです。努力したからにはどうしても報われたいと思ってしまうから、やはりその不安は呼吸をしづらくします。向かいたい目標が近頃できて嬉しかったのですが、しかし昔から持っていた逃避の意味合いも残っていて、そこへ着いたときに満足はあるのかは、遠くにある以上わかりようがなく、ただただ歩みが遅くなってしまいます。

 もしそこに、退屈や倦怠ばかりがあって、たとえ劇的な日々だったとしても静かな日々だったとしても、生活そのものから遊離してしまっていたら。

 本では逃避からそのような結末へ向かっていたため、とても身にしみながら読んでいました。松村さんの本はとても好きです。たまに琴線に触れすぎて苦しんでしまうけれども。