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好きなものについて

 自己紹介するときに、趣味などの好きなことを言うのが苦手です。簡単に言えば多趣味で、読書、音楽鑑賞、映像鑑賞、工作、物書き、楽器演奏などと挙げだしたらキリがないです。読書に限って言えば、小説も詩も漫画も好きですし、小説に限定すれば純文学も古典もミステリもSFもライトノベルも児童小説も好きです。「くくり」で話すにはどの枠組みを持ち出して話すとよいのか、常に迷います。

 好きなものはさまざまなところに散らばっていて、それをジャンルで分けて話すことがまず難しく、しかしそれでは紹介することすらままならなくなってしまう。

 苦手や嫌いもあって、それもあちらこちらに散っているものだから、同じように難儀してしまいます。

 

 こういった話は自己紹介の場面の他にも趣味の話をするときに登場して、話し相手の好きなことを聞くときや自分が話す場面があります。例えば魚釣りが好きなひとの話を聞いていて、僕はほとんど経験がない状況で聞いていると、相手が「釣りのなかでどういったことに楽しさを見出しているか」を知ることが僕の中ではとても楽しいです。釣りについて聞くというより、そのひとを知るために釣りの話を聞いているような。といっても釣りの話をしているので「それは僕も好きそうだなあ」とか「進んではやりたくない」とか「一生関わらなさそう」とか思いながら聞いています。

 好きなことを嫌いになることもあり、逆もありますが、それ以上に関心のなかったところの変化の仕方がとても大きいような気がしています。他人から僕が無関心であったところを楽しそうに話しているのを聞くと、僕の興味を広げる機会にもなって、話を聞きつつも質問攻めにしてしまうことがよくあります。

 

 そう考えると、博愛主義とは言えないものの、好きになりうるものを貧乏性のごとく抱え込んでいるとも言えて、まあなんとも渇望の満たされないことよ。