未来系の呪縛

 未来に自分がある形になることを抑制するために、呪いのような考えを持っています。

 子供の頃からいままで、過去の行動を振り返って「考えが足りなかったから反省しなければ」と思うことがよくあって、過去の自分と現在の自分は同一であることを認めているけれども、その行いを誤ったものとして変化を求める姿勢が続いています。

 もし将来、過去の行動を振り返って「あの頃は若かった」など言いつつ、満足げな表情で思い返すことは絶対にしたくない。間違いと認めていながら、それを受け入れてしまうほどに自分が出来上がってしまうことは、終わってしまうことと同義であると思う。終わるまでの自分と、そのあとの自分は地続きであるはずなのに、全くの別人のように語る自分を想像すると、憎くてしかたないです。

 だから、今のうちに呪いをかけておく。

 

 将来では、呪いをそのままかけ続けているかもしれないし、解けないことに悩んでいるかもしれない。今もっとも恐れている形になっているかもしれないし、まったく想像していない形で呪いを解いているかもしれない。あるいは。