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知らないことで自由になることもある

 モネ展に行きました。美術のことはほとんど知識がなくて、興味があるし美術史を勉強しようと思っているし、とりあえず観ておこうと。印象派という言葉を聞いたことがある程度です。

 明後日で展覧会が終わるということで、明日明後日は土日のため、できるだけ混雑を避けるには今日の朝だと計画を立て、開館時間に到着するくらいの電車に乗ってひそかに勝利宣言していました。通勤時間だということに繁華街へ近づくにつれて気づき、ほぼ満員になったあたりで気持ち悪くなって駅のホームでうなだれました。次の電車でなんとか美術館まで着くとばっちり混雑していて、時間をかけて観ることができませんでした。白旗。

 ざっくりの感想です。雑なタッチで、それでも丹精がこもっているように見えました。特に色遣いには執念すら感じます。晩年になるにつれて雑さや露出しているキャンバスの生地が増えていって、これだけだと悪い言い方になってしまいますが「幼児退行だ」と思いました。彼が目指していたものが何かはわかりませんが、目に見えている情報から意味や観念をすべて排除していこうとしたような風でした。つまり、絵を描くということすら知らない子どもが見ている世界を写したような世界観に思えました。印象派という命名は面白いです。年を経るごとに画の抽象度が増してゆく。抽象化の仕方は、絵でも何でも個性が出やすいですね。

 

 家に帰って調べると、モネは白内障になったらしいです。モネはすごすぎるし、僕の解釈は勝手すぎる。