そのうち自分が手の内におさまるようになると医者が言っていた

スクーターで職場まで30分弱、道路のことも気にしながら運転しつつも、視界に飛び込んでくる景色をつい眺めてしまいそうになります。時間が許す限り、路肩に寄って眺めます。日常の質感を好きになってしまったようです。 精神薬を服用していた時期は、お薬の…

考え事と日記

前回に引き続き、強者と弱者のひとつの形の話です。 老人を老人扱いすることをなんとなく変に思っていて、「〜〜できたのすごいね」「〜〜だったのよかったね」みたいな褒めてあげる感じに違和感があって、やっぱり老人も作られた立場なのかなあと思いました…

戦場にされてしまうこと

強者や弱者という立場は、その表明をする人間が作るものではないのかと思うようになりました。 見下す人間が弱者を作る。見上げる人間が強者を作る。人間は強者と弱者にはじめから分類されているのではなく、自分の立場だけでなく相手の立場すらも自分が決め…

京都滞在2

残りの時間のほとんどは京都でお世話になったひとびとに会っていました。挨拶回りのようでも、当たり前のように会えていた時間を思い出しながら、当たり前のように話しました。これからも、その当たり前のように久々に会うというのを続けるよう努めたいです。…

京都滞在1

先日三泊四日で京都へ行ってまいりました。大阪でディープパープルのライブがあって、ついでに何泊かしようと滞在地を京都に選びました。 大学に在籍していたときに住んでいたので、住んでいた土地への旅行とは変な気分です。馴染み深い路線に乗った瞬間から…

好きの感情について

前回に関連します。 好きだと思っている対象を並べてみると、同じような「好き」は少ない気がします。 音楽を例にします。あの曲はメロディが好き、あの曲は進行の文脈が好き、あの曲は歌詞が好き、あの曲は音色が好き......など好きな点で話し始めても種類…

好きなものについて

自己紹介するときに、趣味などの好きなことを言うのが苦手です。簡単に言えば多趣味で、読書、音楽鑑賞、映像鑑賞、工作、物書き、楽器演奏などと挙げだしたらキリがないです。読書に限って言えば、小説も詩も漫画も好きですし、小説に限定すれば純文学も古…

尊重する話

共通の趣味の話ではよく「あれがいい」「こっちのほうが」となることがあります。そういった仲の良い喧嘩ができたらなあと思いますが、ある程度の信頼関係のある間柄でしかできないと考えています。 親しみを覚えているけれど、まだ信頼しあうほど話をしてい…

未来系の呪縛

未来に自分がある形になることを抑制するために、呪いのような考えを持っています。 子供の頃からいままで、過去の行動を振り返って「考えが足りなかったから反省しなければ」と思うことがよくあって、過去の自分と現在の自分は同一であることを認めているけ…

お話を描く話

文学フリマ東京に向けて短編を書いていました。数年前に思いつきで、ちょっとした空想話を書いてみたところ、どこかが僕に馴染んだ感覚があって、それ以降はどうにか実体験でないお話を書いてみたいと思い続けていました。しかし、そうするとあまり面白い設…

理想とリスク

だいぶ前のゼミでの教授と助教の会話なのですが、 「この本、すごく理想を語っているよね」 「そうですね。最近はこういう発言が少なくなりましたね」 「では今は何を語っているんだろう」 「リスクじゃないですか」 「確かにそうだ」 といった旨だったこと…

他人を理解する話

理解する行いをあまり優先しなくなりました。理解するまでの流れの中で事物が減衰していくことや、理解している主体のあいまいさが、その行為を半透明にしてしまう。だから、理解したという気持ちしかクリアではない。積極的に理解しようとするのは、その気…

僕の関わるところ

しばらくサボってしまいました。 スクーターでぷるぷる走っていました。強風が吹いていて、全然気持ち良くなかったです。むしろ怖かったです。そろそろ走りやすい時期になると思うので、それが楽しみです。 部屋を片付けていました。散らかっていても、散ら…

一年間の約束

お仕事でした。地面をペロンと剥がして、石を敷き詰めました。次回コンクリートを流し込む予定です。 ショベルカーはかっこいいです。関節がたくさんあって、かなり複雑な動きができるようです。力もあるので、荒技も見れました。現場のひとたちがユンボと呼…

個性・量産・価値

個性というものにあまり信用を置けません。用例の多くは他人よりも優れている点においてであるからです。そして、その個性を重視すると、他人よりも優れている何かを自分に求めなければならなくなる。 多くの他人を同じような凡庸さであると片付けてしまう人…

起こりうる不安を起こる前に悩む

お仕事です。バイトだと思ってたらお仕事です。フルタイム! 仕事場は新築の一戸建て、タイルを貼ったりコンクリートを流し込んだりしているのを、眺めていました。とりあえずやっているのを見ていてくれ、とのことでした。見ている時間が大半で、残りはちょ…

明日からお仕事

原付です。原付を入手しました。 とはいえ、まだ保険にも入っていないため、車通りの全くない道をちょろちょろ走っただけです。田園地帯のど真ん中をゆっくり走っていると気持ちよかったです。 帰ってのんびりしていると、急に気持ちが冷めてしまいました。…

反復するであろうこと

京都旅行はとてもよかったです。旅行というより、散歩しに行ったような感覚です。馴染んだ土地を、友人に紹介しながら歩きました。二泊三日で、気軽にいられました。 特に左京区にはあの頃の生活の全てがあって、当たり前のように見ていた風景が当たり前でな…

荷造りというには程遠く

原付のナンバーを取得しました。迎える準備が整いました。 鋲を買って、筆箱を作ってみました。作るときに予想していた失敗の範囲内だったので、次はもうすこし求めているものに近づくはずです。 しかし明日から京都です。小旅行です。

気持ちとの再会はまたあるか

欲張りになってしまうときがあります。 本を読んでいて、その作家さんの書いた文章をすべて読みたくなるような。本に限らず、絵画や音楽、その他諸々。本の世界ですら僕の一生では全部読むことは当然ながら不可能で、それでも読める限りは読みたいと思ってし…

趣味というより生活の一部

普段は五線譜を見ずに、コード譜でなんとなく真似をすることが多いのですが、今日は五線譜とにらめっこしていました。見る方と書く方。 以前サティの楽譜を購入して、それを弾いてみていたら五線の外へ飛び出した音符がたくさんあり、かなり苦労しました。五…

人間と動物

動物番組がとても苦手です。動物たちにアテレコをするところや、心情を解釈しすぎるのは見ていてしんどくなります。 それに付随して、動物にそのような接し方をするをする人間というのも苦手です。 というのも、それが勝手であること以上に「『エゴを押し付…

存在にすらも価値を与えようとする存在

早起きは失敗しました。 僕の場合、言葉にするものは「やっと形になったから言葉にもしておく」ものが多いかもしれません。僕のなかで当然すぎるものは、表明しなければならないとき以外は言う必要がないでしょうし。 最近やっと形にできたものもあって、僕…

直線定規も直角定規も通用しない

昨晩は不眠がひどくて、午前8時頃にやっと眠れました。眠気のない入眠は昏睡のようなもので、目覚めてもひどい不快感がつきまといます。 不眠のために入眠時間のことばかり考えていましたが、目覚める時間は正午を超えることが少ないため、どちらかというと…

予定があっても確認しない

昨晩、久しぶりに眠気があって嬉しかったです。睡魔という言い回しも納得するほど、とても甘ったるい誘惑でした。眠る準備にしていた習慣も億劫になって、しばらくまどろんでいると、耳鳴りが頭の左半分でしか響いていないことに気づいて、耳鳴りにも関わっ…

収集癖

もうひとつ応募してみようと考えて、気持ちを整えるために散歩をしました。だいたいいつも通りの道を歩いて、川の汽水部分の橋で絵をかいているひとを見かけました。絵だという自信はないのですが、A4くらいのノートを片手にしきりに見上げてはペンを動かし…

付け足すと損なわれてしまうもの

映画館です。月に一度、安く観ることができる日です。宇宙を舞台にすると、壮大さだったり深刻さの演出が過剰になりやすいものですが、この映画にはちっともそんな気配がありませんでした。好きな作品です。押し付けがましくない演出のなかに、ただただ美し…

作るものが地味

ティッシュ箱を作りました。マッチ箱みたいな形にして、筒状の箱の中にもうひとつ箱を納めて、ずらしたら中身の入れ替えができるようにしました。厚紙の厚さを考慮するのが難しく、ピッチリしすぎて出し入れが硬いため、次回は数ミリ大きく外箱を作ることに…

日々に酔う

昨日は高校のクラスメイトと同窓会のようなものをして、卒業以来に会うひとびととお酒を飲んでいました。僕自身、クラスの単位が苦手で、クラスでの集まりに自分から向かうことを避けていましたが、なんとなく行ってみると想像していた以上に居心地がよかっ…

布団が眠る場所であってほしい

ただ横たわって何時間も過ごしていると、かなり参ってしまいます。普通の時間に眠ることと、無理に起きることのどちらが楽なのでしょうか...... 徐々にしたいことをする気力が弱くなってきていて、不眠から調子が悪くなっていったことを思い出し、そろそろな…